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【ベルギー旅行記】2日目 ブリュッセル観光

1日目について書いた前回記事はこちら

 

さて2日目はブリュッセル観光。前日にスーパーで買ったものを宿泊先のアパートで食べて出発。ちなみに、アパートがあるのは、ブリュッセル中心地から電車で2駅東に行ったところにあるEU本部などに近い閑静な住宅地。まずは中心地に行く前に、歩いて行ける距離にあるジョルダン広場でやっているマルシェ(市場)に向かいました。この旅ではレンタルのWiFiは借りず、宿泊先以外ではほぼオフラインだったため、Pocket Earthというオフラインでも使えるアプリの地図を見ながら目的地へ。

この日は天気が良かったからか、食材を買いに来た近所の人や観光客っぽい人たちで賑わっていました。野菜や果物、精肉、魚、惣菜、チーズ、パンなど、基本的なものは何でも揃っていて、夜家で食べるものをここで買うのもありでしたが、結局何も買わずスルー。事前に調べた情報によれば、広場内にブリュッセル一美味しいと評判のフリッツ(フライドポテト)屋があるとのことだったので行ってみましたが、残念ながら日曜日の早めの時間だったからか閉まっていて行けず(また後日行けることになりますが)。一通り見て、中心地に向かうことにしました。

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そして一旦家に帰った後最寄駅に行き切符を買おうとすると、クレジットカードを使おうとカードを入れて暗証番号を入れても購入できてなさそうで、さらには硬貨を入れるところが閉まっていて切符が買えず(紙幣はそもそも入れるところがない)。2駅と大した距離でもなかったため、歩くことにしました。

 

まず向かったのは週末に骨董市が開催されているグランサブロン広場。サブロンとは砂地を意味しているようで、昔この一帯が砂州だったことに由来しているそうです。広場の近くにはノートルダムドュサブロンという教会があるんですが、入ってみると日曜日の昼間だったのでちょうどミサが終わるところで、少し待ってから中を見て回りました。ステンドグラスが綺麗で、もともとの目的地ではなかったんですが入ってみて良かったです。

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骨董市では食器やアクセサリー、美術品などいろいろなものが置いてありましたが、思っていたより小規模ですぐに見終わってしまい、ここで昼ごはん。近くのカフェに入り、サンドイッチを食べましたが、結構なボリュームで少し残して持ち帰ることに。パソコンを広げて何か作業をしている大学生風の人も結構いるようなところでした。

 

次に向かったのは、小便小僧。 世界三大がっかり観光スポットの一つとして有名ですね。カフェから少し歩くと両側にワッフル屋さんが並ぶ通りに出ましたが、店先や店内に小便小僧の置物を置いているお店が多く、すぐ近くにあることが感じられました。そして少し歩くとカメラを持った人だかりが目に入り、小便小僧、別名ジュリアン君がいました。この像は1619年に作られたそうで、その理由には諸説あるようですが、ブリュッセルを包囲した敵軍が火薬に火をつけたところ、時の王子がおしっこを導火線にかけて火を消し、味方を勝利に導いたとの説もあるようです。ジュリアン君は時間によって裸だったり衣装を身にまとったりするようで、このときは当時の少年のような格好をしていました。

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次の観光地はグラン・プラスブリュッセルの中心にある110m×70mの大広場で、四方を市庁舎などの建物に囲まれていますが、広々として開放的。この日は天候も良く、日曜日だったこともあって多くの観光客が写真を撮ったり周囲に座って休憩したりしていて賑わっていました。ヴィクトール・ユーゴーは「世界で最も美しい広場」と絶賛したとか。

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その後は近くを少し観光しましたが、気温が30度近くあり歩いていると結構暑く、多くの人が明るいうちからビールを飲んでいる光景を目にしたので、真似してビールを飲むことに。宿泊先では1日目の夜にスーパーで買ったビールを飲みましたが、外で飲むのはこの時が初めて。どうやって席に座るかしばらく観察していると、皆、店員に尋ねることもなく適当に空いているところに座っていたので、同様に座り、すぐにメニューが運ばれてきました。飲んだのは、飲みやすくて好きなヒューガルデン。暑い中歩きまわった後に明るい中で外で飲むビールは最高です。

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ビールを1杯飲んだだけで店を出て、ここで夜ご飯。地球の歩き方に載っている、ムール貝で有名な伝統のあるレストラン「シェ・レオン」に行ってきました。場所はグラン・プラスからすぐのところで、道にはみ出すようにテーブルを並べたレストランに両側を挟まれた細い通りの突き当りにあります。ただ、この辺りはボッタクリをする店もあるようなので、有名店に行くのが無難でしょう。日本語で声をかけてくる店員もいました。ここでもビールを飲み、バケツに入った大量のムール貝のワイン蒸しを堪能しました。また、この後毎食のように食べることになりますが、ムール貝にはフリッツもついてきていて、こちらも美味しかったです。

 

食後は、また周囲を散策。暗くなるとグラン・プラスでライトアップがあるとのことで、それを楽しみにしていたんですが、20時前でも昼間のように明るく、暗くなるまでしばらく掛かりそうで、すぐに歩き疲れてしまったので、またビール。今度はレフ。こちらは初めて飲みましたが、ビールらしい苦味のあるビールで、ナッツと共にいただきました。 f:id:tomk59:20150927124516j:image

で、21時あたりにはようやく暗くなってきたので、グラン・プラスに向かうことに。そこは、昼間とは全く違った世界で、周囲の建物がライトアップされていて、多くの人が広場の真ん中に座って幻想的な風景を楽しんでいました。四方それぞれを背景にかなりの枚数の写真を撮りましたが、中にはカメラに向かってポーズを取ってくる見知らぬ人もいて、夜の賑わいの中、自分たちも含めて誰もがこの場所に見惚れ興奮しているようでした。

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ブリュッセルは、主要な観光地に絞れば一日で見れるくらいの大きさで、1日目の記事にも書いたように、パリ観光に合わせて日帰りで寄る人も多いようですが、ベルギーに行くことがあれば、ブリュッセルに一泊してこの場所を観る価値は大いにあると思います。昼間行った際にも、世界一美しい広場と言われる所以が分かりましたが、夜は更に美しく、今でもこの景色は目に焼き付いています。この後もベルギー滞在中にもう一度ライトアップを見に行こうと思っていましたが、結局行けたのはこの一度きり。それが少し心残りですが、旅のハイライトの一つとなる思い出になりました。

 

そして帰宅。徒歩40分程の道を歩いて帰りました。

 

続く。