7番劇場

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"Master of the Game" - Sidney Sheldon(著)

Master of the Game

Master of the Game

 

Amazon.co.jpの洋書のMysteryカテゴリーで上位に入っていたので読んでみました。結論から言えば、ミステリー要素はなかったですが、次々とページを捲りたくなるくらい面白かったです。

 

 一言で表すなら、巨大企業を起こし経営する一家四代に渡る物語。一攫千金を夢見て南アフリカにやってきた創始者ジェイミー、あらゆる手段を使って自分の思い通りに物事を動かし会社を大きくする娘ケイト、企業経営には興味を持たず画家を夢見るその息子トニー、幼少期から富と権力を貪欲に求めるケイトの孫イブと主人公が順に代わっていき、物語は進んでいきます。 

 

人間の非情さも描かれていて、そこまでするかと驚愕することも度々出てきますが、そこがまたゾッとする部分でもあり面白い部分でもあります。

 

ペーパーバックで約500ページもあり分厚い本ですが、物語はテンポよく進みますし(その分詳細な心理描写などはあまりありません)、難しい英語ではないので、ある程度英語が分かりこれから本格的に洋書を読んでみたいという人におすすめです。