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6泊8日のパリ旅行で一番気に入った観光スポット

1年以上前の話ですが、昨年10月に6泊8日で友人4人とパリ旅行に行ってきました。凱旋門やモンマルトルの丘のサクレ・クール寺院、ノートルダム大聖堂を見たり、エッフェル塔に上ったり、いくつかのマルシェ(市場)に行ってみたり、特急電車とバスを乗り継いでモンサンミッシェルまで行ったり、ルーブルをはじめとする美術館に行ったりと、とても充実した旅行でした。

 

これらは初めてのパリ旅行の計画では誰もが候補にあげるような定番スポットではないかと思います。ただ、これだけの定番スポットと比較しても、この旅行で一番気に入ったのは、ガイドブックの隅っこに載っていた、パリ郊外にある「シャンティイ城」でした。

 

シャンティイ城とは 

シャンティイ城(Château de Chantilly)は、パリ北部から北へ40キロほど行ったところにある、ルネサンス時代に建てられたお城。

 

パリ中心部から電車を使うなら電車+タクシーで45分程。周りには目立った観光スポットもなく、ここに行くためだけに移動で1時間半は使うことになりましたが、その価値は十分にありました。

 

シャンティイ城の魅力

シャンティイ城が目に入りまず感動したのは、空と湖の青と前面にある芝生の緑に映える真っ白な外観。ガイドブックにも小さく写真が載っていたのでイメージはできていましたが、自分の目で見るとその美しさに圧倒され、しばらくその場に佇み、また何枚も写真を撮りました。ちょうど天気の良い日に行けたのも良かったのだと思いますが、この外観を見れただけでここまで足を運んで良かったと思いました。

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そして中に入りいくつか部屋を進んでみると、両側の壁一面に絵画の掛かった部屋があるのですが、こういった展示はこれまでに見たことがなく、 とても興味を惹かれるものでした(ルーブル美術館より先に行ったのが良かったのですが、所狭しと有名絵画が展示されているルーブル美術館に先に行ってしまうとここでは全く感動できない可能性もあります...)。 

 

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実は、ここはコンデ美術館という美術館としても有名なようで、かつてフランス革命で崩壊した城を再建したオマール公爵が収集した美術品が飾られているもの。ラファエルやニコラ・プッサンなどの僕が知っている画家の作品も展示されていました。

 

また、礼拝堂の綺麗なステンドグラスや、書籍がずらりと並ぶ図書室(うまく写真が撮れなかったのでここでは写真付きでは紹介できませんが)など見どころは他にもたくさん。

 

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最後には外に出て広大な裏庭も堪能することができました。 

 

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広さで言えば、先に行ったベルサイユ宮殿には到底敵いませんでしたが、観光客が少なかったため広々と感じたのだと思います。人が少なくゆっくり観光できるのも気に入った理由の一つかもしれません。特にサクレ・クール寺院や凱旋門付近には、観光客をターゲットにした押し売り(ミサンガを手に巻き付け簡単には外れないようにした上で10ユーロ程を請求して来る等)がいて、観光中も緊張感を保っておく必要がありましたが、シャンティイ城付近にはそのような押し売りもなく、安心して観光できたのもとても良い点でした。

 

なお、お城の歴史などは、以下のページに詳しく載っています。

 MMM|コンデ美術館−シャンティイ城

 

まとめ

シャンティイ城については旅立つ前には全く知らず、友人の一人が興味を示していたことからついていく形で観光に行きましたが、行ってみるととても良い所で、次回パリに行くことがあればまた行きたいと思っています。

 

自分の行きたいと思っていたところだけに行くのではなく、同行者の行きたいところや現地の人に教えてもらったおすすめスポットなどに行ってみると、思いがけない良い場所に巡り会えることもあるかもしれません。

 

パリにはそれこそ一週間では回り切れないほどのたくさんの魅力的な観光スポットがあり、シャンティイ城はメジャーな観光スポットではありませんが、パリに行く機会があれば、訪れてみてはいかがでしょうか。